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エピソード満載、古典で読む安倍晴明公

11月1日は古典の日です。『源氏物語』の千年紀を記念して、京都で2008年11月1日に宣言されました。『紫式部日記』により源氏物語の存在が確認できる最古の日付が、寛弘5(1008)年11月1日なのだそうです。

 

古典は、未来へ受け継いでいきたい貴重な文化。でも実際のところは、仮名遣いや文法の難しさが先に立って、学校でもなかなか興味を持てなかったという人が多いのではないでしょうか?

 

そんな人でも、この「古典の日」をきっかけに、その奥深い世界に触れてみませんか? たとえば平安末期に成立したとされる説話集『今昔物語集』や、13世紀頃に成立した『宇治拾遺物語』には、安倍晴明公にちなんださまざまな説話が書かれているんです。

 

その一つが、安倍晴明公が師事した陰陽師・賀茂忠行とのエピソード。ある夜更け、牛車に乗った忠行に従い、その後ろを進む晴明公。前方から鬼がやってくるのを見つけて忠行に知らせます。忠行は術法によって自分たちの姿を隠し、危機を避けることができました。忠行は晴明公に頼もしさを感じ、陰陽道についてあらゆることを教えたといいます。

 

また、ある夜、晴明公が家にいると、10歳位の子ども2人を連れた老僧が「陰陽道を習いたい」とやってきます。しかし、これはウソ。老僧は陰陽師で2人の子どもは式神ということを見抜いた晴明公は、こっそりと術を使い式神を隠してしまいます。老僧は「式神は扱うのは容易だが、他人の式神を隠すのは難しいこと」と晴明公の能力に驚き、弟子にしてほしいと願い出たそうです。

 

安倍晴明公の呪法が書かれた説話もあります。若い蔵人の少将が、烏に糞をかけられたのを見た晴明公は、烏は陰陽師が遣わした式神であり、少将の命が狙われていると告げます。晴明公はその夜、少将の元で呪文を唱え、式神を祓うだけでなく、式神が自分を雇った陰陽師を殺すよう仕向けました。実は相聟(あいむこ:妻が姉妹の関係にある夫どうし)の五位の蔵人が、少将の命を奪うよう陰陽師に呪詛を依頼していたのです。

 

このように、安倍晴明公の呪術にまつわるエピソードをはじめ、さまざまな人物の物語が描かれている説話集。武勇伝、恋愛もの、ミステリーなどをジャンルもいろいろです。現代語訳されたエピソードを頭に入れてから読み進めると、難しそうな言葉遣いも理解しやすくなるかもしれません。興味のある物語から、読み始めてみませんか?

 

公開日:平成29年10月25日

注連飾りとは、新年に歳神様をお迎えするにあたり、邪気や魔が 入って来ないようにするいわば結界のようなものです。 注連飾りを丁重に神前にて祓い清め、祈祷を施します。数に限りがございますが、特設サイトにて11月1日より受付を開始。先着順にお分けいたします。

正月用注連飾りについて