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夏至(げし)

「純陽極まって一陽地下に生ず」


 

6月21日は二十四節気のひとつ、夏至です。この日北半球では、一年で昼が最も長くなり、夜が最も短くなります。梅雨が本格的になるこのシーズン、かつては田植えの作業がピークを迎える頃でした。

 

動植物などの身近な自然を取り上げて、約5日ごとにその季節を表現する七十二候では、夏至から次の二十四節気である小暑の前までを三等分して「乃東枯る」、「菖蒲華く」、「半夏生ず」としています。このうち「半夏生ず」は、農作業の目安となっている雑節にも同じ言葉を見ることができます。

 

雑節の「半夏生」は夏至から11日目にあたる日ですが、農家ではどんなに不順な天候が続いても、この日までに田植えを終わらせる習慣があったそうです。「半夏生前なら半作とれる」つまり、半夏生までに田植えが済めば、少なくとも平年の半分の量は収穫できるというわけです。

 

この半夏生の「半夏」はサトイモ科の植物の一種、カラスビシャクのこと。畑などに生える毒草ですが、その一部は生薬としても使われています。この半夏が生ずる頃を季節の目安としているのですね。

 

半夏生ず頃に花が咲く「半夏生」という植物もあります。こちらはドクダミ科の植物で花が咲くと、葉の半分が白粉を塗ったようになるため半化粧とも呼ばれています。

 

2018年は7月2日が半夏生ですが、この日関西ではタコを食べる習慣があります。田植えもこの日までに終わって、農作業も一段落。タコの足のように農作物がしっかり根を張るようにという願いがこめられていたとも言われています。

 

同じように、香川県では農繁期が一段落するこの頃にうどんを食べる風習があったことから、香川製麺事業協同組合が1980年からこの日を「うどんの日」としたそう。また福井では、この日に鯖の丸焼きを食べる風習があるそうです。

 

いずれにしても、農作業で疲れた体をいたわり、夏に向けてスタミナをつけようという狙いがあったのでしょう。そんな背景を思いながら、この時期ならではの食の習慣を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

※現在では地球と太陽の位置関係に基づき、黄経100°となる日を半夏生と設定されています。

公開日:平成30年6月18日

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