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立冬(りっとう)

「冬の気立ち初むるなり」


立春、立夏、立秋、そして立冬。この4つを合わせて「四立(しりゅう)」といいます。二十四節気のひとつであり、それぞれが春夏秋冬の始まる最初の日を指す言葉でもあります。

 

2017年の立冬は11月7日。暦の上ではこの日から立春の前日までが冬です。紅葉のピークがこれからというところもあり、冬の訪れを実感するのはまだまだ先になりそうですが、それでも日差しはだんだん弱まり、冷え込みを感じることも多くなる時期です。

 

さて西日本を中心とした風習に、この時期にいただく和菓子「亥の子餅」があります。中国から日本の宮中に伝わった風習のひとつに、「亥の月(旧暦10月)の亥の日の亥の刻(午後10時頃)」に亥の子餅をいただくと、無病息災で過ごせるというものがありました。猪は多産なこともあり、子孫繁栄の願いも込められていたのでしょう。

 

陰陽五行説では「水」の性質があるとされる亥。江戸時代には、炬燵や火鉢にその年はじめて火を入れる日を、亥の月の亥の日としていたそうです。当時は江戸や京都で火災が頻繁に発生しました。火除けの神の使いといわれる亥にあやかって、冬の間火事を起こさないようにという願いを込めて、こんな風習が広まったのかもしれませんね。

 

また茶の湯の世界でも、亥の月の亥の日は特別な1日です。夏の間使っていた風炉にかわって、地炉を使い始める「炉開き」がこの日に行われる習慣があります。その席のお菓子に使われるのも、亥の子餅です。

 

このように少しずつ冬支度を始めるこの時期、和菓子店には愛らしい亥の子を形どった「亥の子餅」が並びます。形や味わいはお店によってさまざま。無病息災や子孫繁栄を願いながら味わってみるのもいいですね。

なお、今年の「亥の月 亥の日」は、第一亥の日が11月8日、第二亥の日は11月20日です。

公開日:平成29年11月2日

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