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収穫に感謝して神前に捧げる「初穂」

11月は七五三のシーズンです。晴れ着姿の子どもたちが手を引かれてお詣りに行く姿は、なんとも愛らしいものですね。

 

今は「七五三」というひとつの行事となっていますが、もともとは、年齢それぞれに違った目的を持つ、子どものための儀式でした。

 

それが、剃っていた髪を伸ばしはじめる三歳児の「髪置(かみおき)」の儀式、袴を初めてつける五歳児の「袴着(はかまぎ)」の儀式、紐のついた子ども用の着物から、大人と同じにように帯を締めるようになる七歳児の「帯解(おびとき)」の儀式で、いずれも宮中で行なわれていました。

 

江戸時代になるとこれらの儀式が「七五三」というひとつの行事になり、子どもが成長したことへの感謝と、これからの成長を祈る行事として市民の間に広まったそうです。

 

さて、七五三などのおまいりで神社に祈祷料を納める時、のし袋になんと書けばよいか迷ってしまったことはありませんか? 正解は「初穂料(はつほりょう)」です。

 

これは「初めての穂」、つまり、その年に最初に収穫したお米などの穀物を、神様に捧げたことに由来する言葉。今年も無事、新しいお米が収穫できたことへの感謝が込められたこの言葉が、いつしか神社への謝礼を表す言葉になりました。

 

稲作は縄文時代に始まり、お米は長く日本人の食生活を支えてきました。家にある神棚へのお供えも、米、塩、水の3つが基本といわれます。

 

このように、大切なお米から生まれた言葉が初穂料。七五三のほかにも、初宮詣や厄払いといった人生の節目でのお詣りや、交通安全や合格祈願の際に納める祈祷料ののし袋にも使える言葉です。その言葉の意味を思い起こしながら、人生儀礼という大切な儀式にのぞみましょう。

公開日:平成30年11月8日

注連飾りとは、新年に歳神様をお迎えするにあたり、邪気や魔が 入って来ないようにするいわば結界のようなものです。 注連飾りを丁重に神前にて祓い清め、祈祷を施します。数に限りがございますが、特設サイトにて11月1日より受付を開始。先着順にお頒けいたします。

正月用注連飾りについて