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様々な文化を支えてきた、京の水

小寒の次候「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」は2019年1月10日~14日。地中で凍った泉が動き始める頃です。まだまだ寒さが続きますが、地面の中では少しずつ春に近づいているのでしょう。

 

地中の泉といえば、三方を山に囲まれた京都盆地は地下水に恵まれた土地です。山々に降った雨は地中に浸透して地下水となります。京都の地下水にはいくつかの水系があり、成分も少しずつ異なるそう。そんな地下水は様々な文化を支えてきました。

 

延暦年間(782~806)から市が開かれていた錦小路は、地下水を利用して魚などを冷やしていたそうです。また、京都の豆腐が美味しいといわれるのも、伏見に酒蔵が集まっているのも、それぞれに適した地下水があるおかげ。和食の要となるダシを引くときも、京都の水を使うと昆布ダシの旨みをよく引き出せるのだそうです。

 

地下水は食文化以外でも重宝され、京友禅では染料を落とす作業にこの水が欠かせず、また銭湯では水風呂のやわらかな肌当たりがクセになるとか…。様々なところで、地下水の恩恵を受けていることがわかりますね。

 

そんな京都には、水にまつわる名所もあちらこちらにあります。

 

酒どころ伏見にある御香宮神社は、伏見の七名水のひとつで香りのよい「石井の御香水」が湧いたことからその名がついたといいます。京都三名水のひとつ「染井の井戸」が湧くのは京都御所の東にある梨木神社で、その水は宮中の染め物に使われ、また茶の湯にも用いられています。

 

そして、毎年立春の朝、その年の恵方に向けられる晴明神社の「晴明井」は、千利休も使ったといわれる名水で、病気平癒のご利益があるといわれます。ひと口含めば、清々しい気持ちになれそうです。

 

さて、水が冷たいこの時期、洗い物にはついお湯を使ってしまいますが、温度が高いと皮脂膜が失われて手荒れの原因になるそう。洗い物にはぬるま湯を使い、水仕事のあとはハンドクリームなどお手入れを。寒い時期を快適に乗り切りましょう。

公開日:平成31年1月7日

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