GOGYO
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植物の力を借りて、季節に寄り添う暮らしを

大寒の初候「款冬華 (ふきのはなさく)」。2019年は1月20日~24日で、ふきの花が咲き始める頃という意味です。

 

「款冬」とは「フキノトウ」のこと。地中に伸びたフキの茎から地表に出てきた花のつぼみです。独特の香りとほろ苦さを感じられる早春の味覚として、天ぷらにして食べるという人も多いのではないでしょうか。

 

さて、このフキノトウを楽しみにしているのは、私たちだけではありません。冬眠から覚めたクマが最初に食べるのもフキノトウなのだそうです。冬眠する動物たちは、寒い冬を越すために体内に栄養を溜め込みます。そして春の足音が遠くから聞こえてくるころ、徐々に代謝を活発にし、体内に溜まった脂肪や毒素といった老廃物を体の外に出すのですが、春の山菜に多い苦味はその排出を助けてくれるのです。

 

また、フキノトウはもちろん、セリやワラビなど、春の山菜にはビタミン類の豊富なものが多くあります。冬の間のビタミン不足も山菜を食べることで補っているのかもしれません。

 

私たち人間も同じこと。「春の皿には苦味を盛れ」という言葉もあるように、冬の間は脂肪を蓄えやすくなりますが、旬の味覚を楽しむことで体も春仕様へと移行させることができるのですね。山菜を食べるときに注意したいのはアク。強いアクは、逆に体の負担になりますので、アク抜きはしっかりと行いましょう。

 

そして、一つ豆知識。「七十二候」は古代中国で生まれたものですが、この「款冬華」は中国の七十二候にはありません。私たち日本人の祖先は、平安時代からフキノトウを食していたとも伝えられており、暦と人の暮らしとの深い結びつきも感じることができます。

公開日:平成31年1月16日

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