GOGYO
─ 暦をひもとく、暮らしをひらく。 ─

花も実も愛らしい桃が持つ、不思議な力

土のなかで冬ごもりしていた虫が、地上に顔を出す「啓蟄」の次候が「桃始笑(ももはじめてさく)」。2019年は3月11日〜15日で、桃が咲き始める時期のことです。

 

花も実も愛らしい桃ですが、古代より中国では桃には邪気を祓う力があり、不老不死、長寿を得られると考えられてきました。

 

中国原産の桃の品種のひとつに、千年に一度しか実らず、それを食べると不老長寿になるという「蟠桃(ばんとう)」があります。『西遊記』の中で、孫悟空が盗み食いし、不老長寿になったといわれているのがこの蟠桃。また、中国で古くから信仰されてきた女神・西王母(せいおうぼ)の誕生会は蟠桃会(ばんとうえ)と呼ばれ、招かれた者が蟠桃を食したそうです。

 

桃が日本に伝わったのも古く、『古事記』や『日本書紀』には、桃で魔物を追い払う様子が書かれています。また、縄文時代や弥生時代の遺跡からは桃の種(桃核)が出土しています。食用だったと思われますが、まとまった数が出土したところでは、桃が儀式など使われていたとも考えられています。

 

さて、「桃始笑」の言葉にあるように、「笑う」には「咲く」という意味もあります。春ののどかな山の様子を表した「山笑う」という言葉もありますね。明るい春の訪れは本当に喜ばしく、おだやかな景色を眺める私たちも思わず笑みがこぼれてしまいます。

 

京都の桃の名所は約70本の桃がある京都御苑で、例年3月中旬から一ヶ月ほどが見頃だそう。開花の時期が重なれば、梅や桜との競演も楽しめそうです。また、京都御苑の桃林に近い蛤御門から15分ほど歩けば晴明神社です。お花見のあとは、ぜひ晴明神社にもお参りを。厄除の桃に触れて、厄落としをしてみてはいかがでしょう。

公開日:平成31年3月7日

「魔除け」「厄除け」の神社・晴明神社では、ご家族同様、ペットも毎日健康で過ごせるようにとの願いを持った皆さまの気持ちにお応えするべく、「ペットの健康祈願」を、通信制にて受け付けています。

ペットのご祈願について