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日本の春の代名詞・桜

七十二候「桜始開(さくらはじめてひらく)」。2019年は3月26日~30日で、桜の花が咲き始めるころという意味です。日本の春に欠かせない桜。みなさんのところでは、もう咲いていますか?

 

サクラの語源は諸説あるのですが、「サ」は田の神さまのことを指し、「クラ」は一時的に止まる場所を示すという説があります。桜は、神が宿る木なのですね。そう思って、桜の木を見上げると神々しいなあと感じます。農村地方ではかなり古くから花見が行われており、豊作を願う場であったり、桜の咲き具合でその年の作物の採れ具合を占ったりしていたと言われています。

 

お花見の歴史を紐解いてみましょう。桜の花を楽しむようになったのは平安時代。それまでは中国の影響もあり、花といえば梅を指していました。9世紀の終わりに遣唐使が廃止されてから日本文化は独自の発展を遂げます。桜を愛でる文化もその一つなのでしょう。平安時代の花見は貴族階級のものでした。桜の花を愛で、歌を詠み、宴を楽しんだのです。

 

では、現在の“宴会スタイル”を広めたのは誰でしょう。かの豊臣秀吉です。天下統一を果たしてすぐに秀吉は、奈良・吉野で盛大な花見をしています。総勢5,000人!5日に渡って豪遊したと伝えられています。また、亡くなる5ヶ月前には京都・醍醐寺でも花見をしています。その際、お堂を再建し、醍醐山に700本の桜を新たに植えさせたそう。全国各地から銘酒、銘菓が集められ、着飾った女性が艶やかに舞う賑やかな花見は、派手好きで知られる秀吉らしいエピソードです。

 

庶民に広がったのはかなりあとのことで、江戸時代に入ってからだといわれています。隅田川堤や品川御殿山などに桜並木を作ったのは9代将軍・徳川吉宗。幕府が花見を奨励したのは、庶民の信望を得るためだともいわれます。

 

このように、もともとは農村地方の風習だった花見は、時代ごとにスタイルを変えつつ、私たちの暮らしに深く根付いてきたのですね。さて、今年のお花見の予定は立てましたか?人気のスポットもいいけれど、近くの公園や学校、川べりなどの桜も美しいもの。そこかしこに咲く桜を眺めながら散歩をしていると、日々を暮らす自分の街が愛おしくなるような気がします。

公開日:平成31年3月22日

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