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都の鬼門除け

毎年10月22日に開かれる「時代祭」は、葵祭、祇園祭とともに京の三大祭のひとつに数えられる時代絵巻です。

 

その始まりは明治28年。平安遷都から1100年という記念の年に平安神宮が造営され、桓武天皇の時代から明治時代までの時代風俗行列が行われました。今では秋の京都を彩る一大イベントとして、広く知られています。

 

わずか10年ほどしか続かなかった長岡京に続き、794年、桓武天皇によって造営された新しい都が平安京。長岡京で様々な事件や自然災害などが相次いだことから、都にふさわしい土地を新たに探しだして造営したのが平安京なのです。

 

陰陽道では、鬼が出入りする方角(北東)を鬼門といい、邪悪なものが侵入しないよう鬼門封じをしますが、平安京ともなると鬼門封じのスケールも大きく。都の鬼門の方角にある寺院や神社が鬼門除けとして信仰を集めるようになりました。

 

京都では幸神社や赤山禅院、さらに滋賀県大津市の日吉大社と、都の鬼門除けと知られる寺社はいくつもあります。古の都の人々が鬼門を怖れ、また新しい都が長く繁栄するよう願ったことがうかがえます。

 

これらの社寺にはひとつの共通点があります。それが猿。日吉神社では猿が西本宮楼門の屋根を支え、赤山禅院や幸神社でも鬼門封じの猿を見ることができます。方角で見ると「申(さる)」は鬼門の反対側。このことから、猿には邪気を祓う力があると考えられたのです。

 

さて、鬼門除けには「鬼門を無くす」という考え方もあります。これを見られるのが京都御所で、鬼門となる北東角の壁を内側に凹ませています。その名も「猿ヶ辻」といわれ、軒下には木彫りの猿も祀られています。

 

京都では住宅やビルが建つ敷地の一角が小さく囲まれ、白石が敷き詰めてあるのを見ることがありますが、こちらも鬼門除け。街中に残る、陰陽五行説に由来する大切な風習です。

 

公開日:平成30年10月15日

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