平成29年の暦を見ると、1月1日から順に「つちのえ ね」「つちのと うし」「かのえ とら」「かのと う」など、干支が書かれています。これは「十干」と「十二支」を組み合わせたもの。何を意味しているのでしょうか?
まずは「十干(じっかん)」。これは昔の中国で生まれたもので、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10の言葉があります。甲や乙という言葉は、契約書などで目にしたことがあるかもしれません。昔は成績表に使われていたこともある言葉で、10まで数えるための数字のような言葉です。
この十干には「兄弟(えと)」があります。「兄弟」とは「陰陽五行説」の「陰陽」の考え方によるもの。つまり、「陰と陽」、「太陽と月」、「昼と夜」、「夏と冬」というように、この世のすべてのものは、陰と陽という二つの気によって成り立っていること。十干も、兄=陽、弟=陰とし、さらに五行の「木火土金水」を配すると次のような言葉になります。
甲(こう) きのえ(木の兄)
乙(おつ) きのと(木の弟)
丙(へい) ひのえ(火の兄)
丁(てい) ひのと(火の弟)
戊(ぼ) つちのえ(土の兄)
己(き) つちのと(土の弟)
庚(こう) かのえ(金の兄)
辛(しん) かのと(金の弟)
壬(じん) みずのえ(水の兄)
癸(き) みずのと(水の弟)
この十干と組み合わせて使われるのが「十二支」です。こちらも中国で生まれたもので、約12年で公転している木星の動きを元に、1年ごとのその位置を示したもので、12まで数えるための数字のような言葉。誰でも覚えやすいように、動物の名前を当てはめたといわれています。この十二支にも「陰陽」そして「木火土金水」が配されました。
子(ね) 陽 水
丑(うし) 陰 土
寅(とら) 陽 木
卯(う) 陰 木
辰(たつ) 陽 土
巳(み) 陰 火
午(うま) 陽 火
未(ひつじ) 陰 土
申(さる) 陽 金
酉(とり) 陰 金
戌(いぬ) 陽 土
亥(い) 陰 水
この十干と十二支を順番に組み合わせでできるのが、「甲 子(きのえ ね)」から始まる六十干支です。十干の陽と十二支の陽、十干の陰と十二支の陰の組み合わせで、陽と陰の組み合わせはありません。冒頭で紹介した、日に使われている「つちのえ ね」、「つちのと うし」という干支も、この組み合わせなのです。
また日に使われるほかに、年にも使われます。六十の組み合わせがひと巡りすれば、また最初に戻ります。60歳を祝う還暦も、生まれたときの干支に「還る」ことを意味しているのです。
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